県教委に虚偽報告をした岡崎市教委
岡崎市教委は、昨年11月県下一斉に行われた勤務時間調査において異様に少ない時間外勤務時間を報告していました。
時間外勤務時間100時間超の人数 中学校 6人、小学校 0人
同じく80時間超の人数 中学校 14人、小学校 5人
ところが、あまりに少ないので県教委から指導が入り、再報告を求められました。
その結果は
時間外勤務時間100時間超の人数 中学校 110人、小学校 17人
同じく80時間超の人数 中学校 99人、小学校 70人
私たちは、岡崎市教委との交渉において、この問題を指摘し、他の市町に比べあまりにも少なすぎる、管理職から少なく記録するように強要されているのではないか、と追及しました。
ところが、市教委は、「先生たちが工夫して仕事をしている」とか「最終施錠は教頭がしていて、一般職員は早く帰っている」などといい加減な回答に終始しました。
そこで、なぜ虚偽報告をしたのか、今後どうするのか、組合に対して誠実に対応せよの3点の申入れを行いました。
岡崎の時間外勤務は『従事時間』
すると、岡崎市教委は「岡崎では時間外勤務の時間は、実際に仕事に従事していた時間を記録するようにしている。退校時間までの間に食事をしたり、家に帰ったような時間を含めないようにしている」と回答しました。
「従事時間記録」は職員へのプレッシャー
しかし、こんなことはまれであり、特別な例です。こうした特別なことを持ち出して、少しでも時間外労働時間を短くさせようという狙いは明白です。「従事時間を記録」は職員に正確な在校時間記録への大きなプレッシャーになっています。実際この「従事時間の記録」によって209人いた過労死ラインの80時間超の職員のうち189人の職員の方が、80時間未満にさせられたのです。
そもそも在校時間記録は職員の健康を守るために始められたものです。岡崎では在校時間を記録することによって、職員自らがで自分の労働時間を短く記録させられ、健康破壊を招くための記録となっているのです。
三河教労は岡崎市での在校時間の記録方法を改善するよう強く求めます。